母と過ごした19日

2012年10月19日 母は寝室で首を吊りました。脳死から心肺停止までの看取り期間。機能不全家族の果てのうつ、ママと自死遺族の苦しみを綴っていきたいです。

七回忌

家族だけの七回忌でした。


お経を上げて頂き、自宅に帰る。
会食も無い、ささやかな法事です。


お経を上げて頂いている間、父はすすり泣いていた気がします。


何年経っても寂しいし、
思い出す都度、辛いんだな……と改めて思いました。


父の全てだった母の存在。


喪失感はどうやっても補える筈もなく
最近では私と会話する機会もだいぶ増えてきました。


以前は口を開けばぶつかり合い。


成人してからも
癇癪で殴る蹴るをされたこともあります。


同じ家に居ながらも両親と対立して
二ヶ月間、顔も見ず、口をきかずの時もありました。


今にしてみれば、
何て勿体無い時間を費やしてしまったのでしょう。


お互い、同じ後悔からなのか、
最近では、お互いを尊重し、譲歩し合えるようになってきました。


父は口を開けば
買い物に行った話、テレビや新聞の話題。


私や妹のように、外の世界に出る機会も少なく、
最近では旅行も億劫がるようになってきました。


私が「お父さん、あれして、これして……」と
少しずつ用事を頼めるようになったのも、つい最近のこと。
(以前は、家族間でも、貸し借りを作りたくない空気がありました)


父の存在意義。


後悔の念を少しでも軽く出来たらと、
母を失ってから学べるようになったのです。


当時の日記がない為、告別式後の記憶が余りありません。
多分、何時もと同じように、仕事で紛らわせていたのでしょう。