母と過ごした19日

2012年10月19日 母は寝室で首を吊りました。脳死から心肺停止までの看取り期間。機能不全家族の果てのうつ、ママと自死遺族の苦しみを綴っていきたいです。

決行前日

母は長い間うつ状態にありました。


私は午前中、地区の健康診断に行き
帰宅後に「すごく混んでいた」と話をしました。


そのまま午後の仕事に行き
再び帰宅したのは21時頃。


何時もはそのまま自室に篭ってしまうのですが
起きている気配があったので、両親の部屋へ。


母が一度、観に行きたいと言っていた
紅白歌合戦観覧申し込み葉書きを作成したので
父に託そうと思い付いたのです。


昼夜問わず、横になることが多かった母が
その日の夜は穏やかに笑っていました。


「今日、良い顔してるね」
「そう言って、また、お母さんを使う気だね」


そんな遣り取りが、
母と交わした最期の会話だった気がします。


今にして思えば、
何時決行しようか、明日と覚悟していたのか
そんな風に考えていたのかな……と思えてなりません。


「あの時、こうしていれば」
「もし、あの日に戻れたなら」


6年が過ぎた今でも、ずっと後悔に苛まれています。


母に会いたい。
もう一度、声が聞きたいです。